ゼネコン各社が、BIMを生産向上の手段に位置づけ、建築生産システムの改善に乗り出しています。本セミナーは日本建設業連合会 建築生産委員会 BIM部会 と連携し、施工BIMを通して、生産性向上の未来を検証します。実際の現場ではBIMをどう使い、生産性向上につなげようとしているか、その関係性をひも解きます。1つのプロジェクトの中で発注者、作業者、専門工事会社がどのようにつながり、施工BIMの可能性を引き出しているか、そのポイントを提示します。
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視聴期間 | 2024年11月18日(月)から 2024年12月31日(火)まで |
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参加費 | 無料(事前登録制) |
主催 | 株式会社日刊建設通信新聞社 |
協賛 | オートデスク株式会社、株式会社大塚商会、グラフィソフトジャパン株式会社 |
後援 | 一般社団法人 日本建設業連合会 |
プログラム
講演時間は目安です
開会挨拶
13:00
株式会社日刊建設通信新聞社
執行役員企画局長
西原 一仁
施工BIMの最新動向2024
13:05〜13:30
一般社団法人日本建設業連合会
建築生産委員会BIM部会 部会長
曽根 巨充 氏
日建連ではBIMによる「業務スタイルの定着」に向けて、ワークフロー確立の重要性や設計BIMと施工BIMの関係性などの情報を発信してきました。一方、昨年度に実施した「BIM活用の実情把握に関するアンケート2023」では、適用の場面は増えてきているものの取り組み方が二極化している現状が明らかになりました。そこで本セッションでは今年が「施工BIMのインパクト」10回目の節目にあたることもあり、今までの取り組みをあらためて概観します。これまで享受してきた効果や解決できていない課題点などを整理するとともに、今後の日建連における活動の方向性などをご報告します。
建築BIM推進会議の検討内容と
今後について
13:30〜14:00
国土交通省
住宅局建築指導課 係長
平牧 奈穂 氏
業務の効率化・高度化につなげることや、データの連携・ビッグデータの活用による新たなサービスの創出を図るためには、設計・施工・維持管理段階において、建築BIMを連続的・横断的に活用する必要がある一方で、建築BIMを活用した標準的なワークフロー等が定まっていないこと等に起因して、設計段階のみ、施工段階のみの活用にとどまっていること等が課題にあります。このような課題に対しての国交省の取組を紹介します。
大阪・関西万博大屋根リングにおける
フロントローディングと生産性向上
14:10〜14:50
株式会社竹中工務店
大阪本店 大阪万博リング西工区作業所 作業所長
中島 正人 氏
銘建工業株式会社
木質構造事業部 主任
永松 裕介 氏
SUDARE TECHNOLOGIES株式会社
代表取締役社長
丹野 貴一郎 氏
SMB建材株式会社
木構造事業本部 エンジニアリング部 部長付
三河尻 明子 氏
世界最大級の木造建築物である大屋根リングにおいて、BIMを活用したフロントローディングとその生産性向上について一定の効果を確認できましたので、その概要について説明します。その中でも、最新のBIM活用や先端的な取り組みについて、専門工事会社との連携も含めて分かりやすく具体例を示しながら説明します。
Hi-BIM®~ヒロセBIMについて~
15:00〜15:20
ヒロセ株式会社
DX推進本部BIM推進部 部長
加藤 俊 氏
ヒロセではFY26に計画業務の根本を2DからBIMへ移行します。それに伴い、2次元図面は3Dモデルより生成するプロセスとなります。BIMプロセスへ移行するといっても、ただ手間がかかるだけだと誰も使いません。大切なのは作業量が【2Dプロセス(現行)> BIMプロセス】という環境を構築することです。弊社としても一番最初に取り掛かかりました。それらの内容や、これからのビジョン等についてお話できればと思います。
施工に役立つBIM活用法
「設計から現場へ」
15:20〜15:50
株式会社アルク設計事務所
今西 淳夫 氏
小川工業株式会社
建築事業部 BIM室長
平塚 健太郎 氏
段階的なBIM導入の方法として「簡単な部分からのスタート」「徐々に範囲を広げる方法」をテーマにお話しします。また、 設計事務所からの引継ぎにおけるBIM活用の具体例として「アルク設計とのコラボレーション事例」「現場での活用」についても紹介します。
中小企業のBIM推進
~会社に見合った成長とBIM文化の作り方~
15:50〜16:10
株式会社澤村
ソリューショングループ設計課 主任 兼 BIMマネージャー
徳永 康治 氏
滋賀県高島市という地方都市の地場ゼネコンで、いかにBIM推進を行ってきたかをお話します。最先端のBIM活用やDXではなく、企業の規模や人員に見合った成長をいかに作り出し、現実的な成果を積み重ねるか、いかに身近に感じてもらい文化にするか、専門部署や人員があるわけではない小さな企業で、実業務と並行してどうBIM推進を進めてきたか、そして今後の展望についてもお話しします。
ISO19650・CDE
~意思決定プロセスのDX化~
16:20〜16:40
三建設備工業株式会社
技術統括本部 主管
榊原 正也 氏
ISO19650の取得を通じて認識したCDE(Common Data Environment)の重要性について解説します。BIMで3Dモデル作成に注力するだけでは不十分であり、CDEを活用して意思決定プロセスのDX化を推進する必要性を説明します。これにより、建設プロジェクトの効率化と品質向上を目指します。
プラットフォームを活用した
BIMを含む各種データ連携
16:40〜17:00
旭化成株式会社
生産技術本部 エンジニアリングセンター プロジェクト推進部 部長
江崎 和文 氏
現在までのプラント建設経験を活かした、FEED段階、初期設計段階から共通プラットフォームを中心に置き、各部署&外部企業と連携し新たな建設プロジェクト遂行手法を取組んできた概要を説明します。
維持管理フェーズにおける
BIMの有効活用
17:00〜17:20
鹿島建物総合管理株式会社
建物管理本部 技術部 副部長
磯貝 淑之 氏
設計施工から維持管理及びリニュアルに渡る建物のライフサイクルを、BIMを基軸に鹿島グループ全体でお客様をフォローすることを目的に始めたBIM-FM連携は、本格運用が始まった2020年から現在まで10事例に達しています。講演では取り組み概要から現在に至るまでの活動内容など、維持管理会社目線でご紹介します。